あなたが描こうと思ったきっかけは………なんでもいい!!!
さてさて皆様こんにちは。
子どものための漫画教室講師(自称)、あかいで みく でございます。
本日もこのブログ、「先生、うちの子漫画家目指すとか言ってんですけど!!?」に来てくださって、どうもありがとうございます。
ちなみに念のためお断りをしておきますが、タイトルはワタクシのプライベートな状況とは全く関係ありませんのであしからずご了承ください。
まあ、そうは言いますが、今現在ワタクシの5歳になる娘は、母と同じでお絵かき大好き!工作大好き!ご本大好き!勉強大好き!になってしまっていますが。
すでに娘にはオタバレしていたりしますが。
「〇〇〇(娘の名)まんがかく!!」とか言っちゃってくれていますが。
ははははは、やれるもんならやってみな。
本気でやるなら仕込んでやるぜ(石〇遼くんのように)。
私が娘に早期教育を施すかどうかはともかくとして、彼女がこのように母と同じ方面に興味を持つようになったのは、やはり私が彼女のそっち方面ばかりを褒めてきたからなのではないかと思います。
なぜならワタクシ、自身が子どもの頃からあまりお人形遊びやおままごとなどに興味を持てず、本を読んだり絵を描いたりといったことばかりをやってきたからです。
当然娘の遊びに関しても、お人形やおままごとといったことはどうにも辛抱強く付き合ってやることができません。
そしてお絵かきなどのときには娘の絵を興味深く見守ったり一緒に描いたり、アドバイスをしたり褒めたりということが全く苦ではないので、気が付けば娘の興味関心はそちらにばかり向くことになってしまったわけです(多分)。
うーん、やはり人間、褒められる方褒められる方に伸びようとするものなのか………。
「この子、親の期待に応えようとしているのかな………」と、心配になったこともありますが、今は開き直って好きなだけ描かせているし、相も変わらず私はそっち方面ばかりを褒めちぎっています。まあいいか。
このブログに来てくれている皆様は、漫画家を目指すひとや漫画を描くことに興味があるひとや、そういったひとのパパさんママさんだといいなと思っているのですが、そうしたひとたちが、なぜ漫画を描きたいと思ったのか、なぜ漫画家を目指しているのか。
別にきっかけはなんだっていいと思っています。
私が最初に漫画を描こうと思ったきっかけは、小学1年生のとき、幼なじみの某ちゃんが、自作の漫画を読ませてくれたことでした。
当時「ちびまる子ちゃん」がアニメ化したばかりで(年がばれますがな…)、「踊るポンポコリン」が激ブレイクしているときで(ちなみに今の若人は当時「踊るポンポコリン」がオープニングではなくエンディング曲であったことを、どれくらい知っているのだろうか…)、その「ちびまる子ちゃん」のパロディだったんですが、これがまあなんというか、すごい面白かったんですよね。
それがなんか妙にくやしくて、「私もまんが描いてやる!!!」と、意気込んで自分もそのへんにあったメモ帳かなんかに、生まれて初めての「漫画」を描いてみたわけです。
もちろんそれは今から考えると(別に今から考えなくても、当時すでに自覚してはいましたが)とても漫画と呼べるようなシロモノでは到底なく、さらにくやしい想いをした私は、また次の漫画を描いたわけです。
で、どんどんどんどん描くんですが、ちっとも面白いものが描けない。
某ちゃんの描くものはどんどん上手くなり、そしていつも独創的で、私はさらにくやしい想いをして、またどんどんどんどん描きまくりました。
気が付けば、某ちゃんはいつの間にか漫画を描かなくなっていました。
と、いうか、だんだんと彼女とは仲良しグループが離れていって、いつしか一緒に遊ぶこともなくなってしまいました。
そして彼女の漫画も読むことがなくなり、彼女が漫画を描いているのかどうかさえわからなくなりました。たぶん、描かなくなったのだと思います。
でも、私は漫画を描き続けていました。
今から考えると(いややはり当時すでに自覚はありましたが)それは漫画と呼ぶにはあまりにもアレなシロモノではありましたが、私はいつの間にか漫画を描くことが楽しくてしょうがなくなり、もう某ちゃんを負かしてやろうとかそういうことはどうでもよくなっていました。
もっと面白いものが描きたい。
もっと上手くなりたい。
そして小学6年生のときには、親に「漫画家になる!」という宣言をするほどになったのです。
私の中では、就職相談くらいの決意でした。
もちろん当時の作品は、まったくもって「漫画家になる」などと宣言できるほどのシロモノではなかったんですけれどね!!!わはは。
だからね、きっかけなんてなんだっていいんですよ。
私の場合、幼なじみの某ちゃんを負かしてやりたい!!!!というものだったわけですが、別に「今いる現実がつまらないから」という理由だっていいし、「ムカつくあいつを紙の上でぶっ殺してやりたい」というものでも別にいいと思います。
きっかけがどんなものであっても、あなたが夢中になったのなら、それをいくらでも追いかけていいと思います。
夢中になって、もっと上手くなりたい、面白いものが描きたい、と思えば、たとえ最初のきっかけがネガティブな感情から始まったものだとしても、その時点でそれはとっくに昇華されて、もっと純粋なあなた自身の欲求になっているはずです。
それが他人からもたらされたものでも、もうあなた自身の夢であり希望です。
私もみるみる間に描くことにのめりこんで、とうとうデビュー寸前くらいまでにはなりましたからね。それは決して「あいつを負かしてやる!!」とかそういう気持ちで行きつける場所ではないと思っています。
と、いうわけで、最初こそ心配した娘の趣味嗜好ではありますが、そんな感じでもう彼女の「描きたい」「作りたい」という欲求はすでに彼女自身の純粋な欲求であると、勝手に解釈!!!
娘よ、そのまま突っ走れ!!!!
これからも無責任に褒めちぎり、たまにはためになるアドバイスをし、それでいて「ママに勝とうなんざ100億年早いわ!!!」というスタンスを貫きますが、どうか強く育っておくれ。
しかし最近娘はやたら折り紙がお気に入りで、しょっちゅう本を読みながらあれこれ作りまくっているのですが、これがまた私の苦手分野なものですから、これに付き合わされるとこれまたなかなかにしんどくて、目下の悩みの種です………。
どうも私は「この通りにやらなきゃいけない」というものが苦手なようです。
物を作るのは好きだけど、設計図とか型紙とかあるものは本当に、むちゃくちゃ苦手なんですよねー………。
もちろん漫画にもそれなりに「文法」というか、セオリーと呼べるものがあって、それに沿って描かなくてはならないわけなんですけど、基本的には自由度が高いものだと思います。だからのめりこんだというか、ここまで続けられたのかもしれません。
あああ娘が「プロのオリガミスト目指す!!」とか言い出したらどうしよう。
いやそんな職業あるのかどうか知りませんが。
ていうか作ればいいんですが。
もう母ちゃんがあれこれ関わっていくこともできなくなるなー。
と、いらん心配をしてしまう母心でありました。
おそまつさん。