先生、うちの子漫画家目指すとか言ってんですけど!!?

子どものための漫画教室講師 あかいで みく が、漫画家を目指す小中学生とそのパパママを全力で応援します!!!!

漫画を描く楽しさに目覚める「ノート漫画」!!便利なのは「B5方眼ルーズリーフ」!!!!

皆様こんにちは。

子どものための漫画教室講師を名乗る あかいで みく でございます。

 

えー、先日「ここ何年かの梅雨はマイルド」なんてうっかり書いてしまった私どもではありますが、その直後にとんでもない豪雨が日本列島を襲い、各地に甚大な被害をもたらしてしまったことを受け、軽率な発言であったと反省いたしました。

ここ何年かは毎年どこかしらで洪水や土砂崩れなどの災害が大規模で発生しており、被害に遭われている方も少なくないのに、一面だけを見て「マイルド」などと言ってしまったのは本当に浅はかなことでした。

実際、私の住む岡山県でも多くの被害や犠牲者を出してしまっているので、そういったことに関して無関係・無関心でいるのは愚かなことだと思います。

もちろん、近いからどうこうってことでもないのでしょうけど。

 

改めまして、被害に遭われた方へ心よりのお見舞いを申し上げます。

行方不明の方たちが、どうか早く見つかりますように。

被災地の方たちが、一日でも早く、安心して眠れるようになりますように。

 

私ができることは、決して多くない………と、こういうことがあるたびに己の無力さに悲しくなったりしますが、それでも、こんな自分でも、何もできないわけではない………ということもまた、強く思うわけです。

人間の究極の幸せは、やはり誰かを幸せにすることだと思うので、私もだれかに貢献できる人間でありたいと思います。

ものすごく立派な人間でなくてもいいわけです。

みんなそれぞれに、自分らしいやり方で、誰かに貢献する=役に立つことはできると思います。

 

私の場合は、得意な文章を書くことで自分の経験や知識を人にシェアすることが一つの「貢献」のしかただと思っているので、今日も今日とてこうしてブログに文章などしたためているわけです。

もう少し更新頻度を高くすることが目下の目標であります、ハイ。

 

えー、では、肝心の漫画の話を。

 

以前 ダイソー で漫画を描くための道具をいろいろ揃えられるよーという話をしたと思うのですが、今回はちょっとその補足をしておきます。

 

akaidemic.hatenablog.com

 

漫画を描くためにまず用意するのはA4サイズの無罫(無地)のノートがいいよ、というのがその趣旨だったわけですが、これはあくまでアイデアを書きとめたり絵の練習をしたりする「なんでもノート」です。

実際に漫画を描こうとすると、また違った種類の道具、つまり紙が必要になります。

 

先に結論を言ってしまうと、実際に漫画を描くためにまず用意しておくといいのはB5サイズの方眼のルーズリーフです。

 

ルーズリーフは一枚ずつばらばらになっている穴の開いた紙をリングで綴じて使うノート?のことで、B5サイズは皆さんがふだん学校で使っているノートや一般的な漫画雑誌(「ジャンプ」とか「りぼん」とか)と同じ大きさのことです。

方眼は四角いマス目のこと。小学生の時は1cmのマスを点線で4つに区切ったものを「方眼」として使ったりしますが、ここでいう「方眼」はシンプルな5mm方眼のことです。

このB5サイズの方眼のルーズリーフ(紙)と、それを綴じるバインダーを用意してください。どちらも ダイソー で手に入ります。ちなみに同じ100均でも、 Seria には方眼のルーズリーフは置いてありませんでした。

 

100均のルーズリーフ用バインダー(B5サイズなら26穴が一般的です)はリングの部分がプラスチックでできていて壊れやすいうえギミックが簡素で開け閉め・綴じが若干不便ですが、まあ最初はこれで十分でしょう。

あるいは紙でできた2穴のフラットファイルもいいですね。26全ての穴を綴じる必要は別にないので。紙の表紙は一見もろそうですが、意外と丈夫で、長持ちします。肝心の綴じるためのギミックは金属と樹脂?なので、プラスチックの26穴よりはむしろ丈夫かもしれません。

 

で、これはね、いわゆる「ノート漫画」のための紙です。

 

ノート漫画って何かというと、変な説明かもしれませんが、「とりあえずノートに描いておく漫画」です。

 

漫画っちゅーのは描き続けていくとそのうちプロになりたいとかいう気持ちが出てくることもあって、まあそのためには雑誌に投稿したりすることが必要になってくるんですけれど、そうなると描き手には必ず「規定枚数内に収める」という技術が求められることになります。

つまり、雑誌や賞によって違うけれど、だいたい8・16・24・32・40ぐらいのページ数(印刷の都合で8の倍数になっているのが一般的)が定められていて、投稿者はそれに合わせて作品を作らなくてはなりません。

 

(最近はインターネット上にいきなりアップしたりすることがデビューのきっかけになるということもあるらしいけれど、それにしたってプロとして活躍することになれば、どのみち決められたページ数に作品を収めるということをしなくてはいけなくなるはずです。)

 

そうなると、ネームと呼ばれる「原稿用紙以前の段階」で、何度もページ数調整のために描き直しをすることになるわけですから、そういった場合は右ページを左ページにしたり、あっちとこっちのページを入れ替えたりということがやりやすい、レポート用紙のようなものが使いやすかったりするんですよ。

でも、とりあえずそういうめんどくさいページ数調整とか投稿とか置いといて、自由に漫画を描いてみたい、ってなったら、まあたいていのひとはそのへんにあったノートに、鉛筆やシャープペンシルで描き始めますよね。

(思い返せば小学生の頃とか、やたらめったらもらい物のノートとか持っていた気がする………なんでだろ。)

 

まあ、つまりそういうものが「ノート漫画」だと思ってください。

ページ数とか気にせず、ペン入れすることとか特に考えず、自由に気楽に楽しく描けるのが「ノート漫画」です。

漫画を描き始めたひとってのは、まあたいていがこの「ノート漫画」から始まるわけです。

 

しかし、普通のノートだと、当然のことながら背中部分が綴じられていますから、中の紙を簡単に入れ替えたりすることができません。

ちょっと間違えたり何度も描き直したりしているうちに紙がデコボコになったりして汚くなったり描きにくくなったりして、そのうち強めに消しゴムをかけたりしてたら力が入りすぎてぐしゃっとなっちゃったり………。

そうなると「あー、もうこのページいらない!!!」ってやぶっちゃって………。

初心者であればあるほど、残念ながらそういうことは起こりやすくなります。

そんなことやってるうちにノートはどんどん薄くなってきたりして、それでいてそのノートには、飽きても別の作品を簡単に描きづらかったりするわけです。

そうなると残ったページが無駄になったりして。

 

そのへん、ルーズリーフはもともと紙がばらばらになっているわけですから、気に入らないページは破らなくてもぱっと取って捨てればいいし(もちろん取っておいてもいいですよ。それもお宝ですから)、今描いているものに飽きて別の作品を描き始めたとしても、ノートのように残りのページが無駄になることもありません。

作品ごとにインデックス(しおりのようなもの)をつけておけば、どれかが描きっぱなしでも、いつでも気軽に別の作品を描き始められるし、同じ一冊のファイル(バインダー)にコンパクトにまとめておくこともできます。

もちろん裏表になっているわけですから、裏のページを捨てたいときすでに描いてしまった表の部分が無駄になることはあるかもしれませんが、まあそれくらいならご愛嬌というか。描き直してもいいし、裏の部分だけ別の紙に描いて糊かなんかで貼ってもいいですしね(私はそういうことはしませんでしたが)。これも、普通のノートなら貼ったところが不自然にデコボコしたりしますが、ルーズリーフだとあまり気になりません(多分)。

 

そういうわけで、私はわりと早い段階からノートに漫画を描くことには見切りをつけて、いわゆる「ノート漫画」はルーズリーフ一本槍です。これほんと便利。

方眼をおすすめするのはコマ割りがしやすいからと絵のバランスを取りやすいからなのですが、別に特に方眼でなくても普通の横罫(横線が6~7mmの感覚で入っているもの)でもいいと思います。

実際私はかなり長い間、つい最近までノート漫画は横罫のルーズリーフを使っていました。

理由は、その方が手に入れやすいからです。

最近はノートの方眼のものがずいぶん手に入れやすくなりましたが、ルーズリーフというとまだまだ方眼のものは一般的でないようで、あまり文具売り場にも売っていません。そういう場合は、無理せず横罫のもので十分です。

ただ、横罫のものはたいていの場合上部に大きな余白が取られていて、タイトルや日付を書きこめるスペースになっていて、それが漫画を描くうえではちょっと邪魔ではあります。その点方眼のものは紙の全面を使えるので便利。

 

無印良品 で売っているものは安くて紙の質もいいので、近くに店舗があるひとは試してみる価値アリです。近くに 無印良品 がないひとは、やはり ダイソー が最も安くて手に入れやすいでしょうね。

ただ、 ダイソー のものはやはり安いだけに紙質はいまいちです。薄くてざらざらしている感じ。シャーペンの線も、ものによっては太くなってしまいます。

それが嫌なひとは、ちょっと高くても マルマン のものを使ってみましょう。なめらかでシャーペンの線も綺麗に出て、こすれも起こりにくいように思います。さすが国産。安定の高品質です。

方眼のものが近くの店になければ、横罫でもこれも試す価値アリ。

線が綺麗に出ると、しっかり描き込むことができる(=丁寧に絵を描くようになる)ので、絵の上達も早くなりますよ(以前言ったことと矛盾するようではありますが、これもまた真実)。

 

で、作品がたまってきたりしたら、徐々に紙もいいものに替えていくとか、バインダーもリングが開け閉めしやすいものや丈夫なものに替えていくとかすればいいと思います。フラットファイルを作品ごとに用意するのもいいですね。

 

「ノート漫画」はあくまでノート漫画で、投稿用とは一線を画しているものではありますが、やはり漫画を描く楽しさは、ノート漫画で知っていくものだと思います。

ぜひ自分に合った紙やファイル、あるいは相性のいいシャープペン(芯も含めて)を見つけて、楽しい創作活動を行ってください。

 

投稿用なんて、最後の最後でいっすよ。

まずは気軽に気ままに、「ノート漫画」で、漫画を描くことの楽しさに目覚めましょう!!!!